やってはいけないホームページ制作依頼、スマホ表示の確認を業者任せにする

つちや たけし
1,000社以上の店舗集客と会社集客をサポートしてきたWebマーケティングプランナー。複数のYouTubeチャンネル運営経験を持ち、複数のSNSやサイトを運営、実践的なマーケティング戦略の立案・実行を得意とする。「理論より実践」をモットーに、現場で使える具体的なノウハウを提供している。

ホームページを業者に依頼するとき、「プロに頼んでいるんだから大丈夫」と思って、できあがったものをほとんど確認しないまま公開してしまう方がいます。

しかしスマートフォンでの表示については、いい加減に仕上げてくる業者が少なくありません。パソコンで見ると問題ないように見えても、スマホで開くと文字や画像がずれていたり、メニューが正しく動かなかったり、レイアウトが崩れていたりすることがあります。

ホームページを訪れるユーザーの半数以上はスマートフォンからアクセスします。スマホ表示が崩れたままのホームページは、見た人に「信頼できない会社」という印象を与え、問い合わせが来なくなる原因になります。この記事では、スマホ表示の確認を業者任せにすることで起きる問題と、自分でどう確認すべきかを説明します。

目次

なぜスマホ表示の確認を業者に任せてはいけないのか

「プロが作っているんだから問題ないはずだ」という考えは、残念ながら通用しないことがあります。

スマホ表示を適当に済ませる業者が存在する

ホームページ制作の業者の中には、パソコンでの表示を中心に制作して、スマホ対応は最低限しか確認しないところがあります。スマートフォンの画面サイズは機種によって異なるため、特定のサイズでは問題なくても、別のスマートフォンで見ると崩れているというケースも起きます。

また、制作側が確認に使う端末が限られていることもあります。業者が「iPhoneで確認しました」と言っていても、AndroidやTabletでの表示を確認していない場合があります。すべての環境で確認するのは手間がかかるため、省略してしまう業者もいます。

依頼主が確認しないと誰も気づかない

業者は「完成しました」と言ったら、その後の責任は問われにくい立場にあります。公開後にスマホ表示の崩れを発見しても、「修正は別途費用がかかります」と言われるケースがあります。

公開後に問題を発見してから修正を依頼するより、公開前に自分でしっかり確認して、不具合を指摘した上で修正してもらう方がスムーズです。最終的に自分のホームページを守れるのは、自分自身です。

スマホ表示で起きやすい4つの問題

スマホ表示でよくある問題を具体的に説明します。

段ズレ・文字や画像の重なり

パソコン表示では問題なく並んでいたテキストや画像が、スマートフォンの画面では重なったり、画面からはみ出したりすることがあります。特に複数の要素を横並びに配置したデザインは、スマホの狭い画面で崩れやすいです。

段ズレが起きていると、ページを訪れた人はまず見た目の違和感を感じます。「このサイト、なんかおかしい」と思われてしまうと、それだけでページを離れてしまう原因になります。

メニューが正しく動かない

スマホ向けのホームページでは、通常「ハンバーガーメニュー」と呼ばれる、三本線のアイコンをタップするとメニューが開く仕組みがよく使われます。このメニューが、スマートフォンで開かなかったり、タップしても何も起きなかったりするケースがあります。

メニューが動かないということは、他のページへの移動ができないということです。「サービス一覧を見たい」「お問い合わせページに行きたい」と思っても、メニューが開かなければ辿り着けません。これは致命的な問題です。

文字が小さすぎて読めない

パソコン向けに設定した文字サイズがスマートフォンにそのまま適用されると、画面が小さい分だけ文字が非常に小さく表示されることがあります。

スマートフォンでホームページを見るお客さんが「文字が小さくて読めない」と感じたら、すぐにページを閉じてしまいます。スマホでの閲覧を前提にした文字サイズ・行間の設定が必要です。

マーケティング的におかしいレイアウト

見た目に崩れはなくても、スマートフォンでの表示がマーケティング的に問題のあるレイアウトになっているケースがあります。

たとえば、問い合わせボタンが画面の一番下にしかなかったり、ファーストビュー(スクロールせずに最初に見える部分)に何の説明もなく大きな画像だけが表示されていたりする状態です。パソコンでは問題なく見えていても、スマートフォンで見ると「このページ、何のサービスを提供しているのか全然わからない」という状態になっていることがあります。

スマートフォンのユーザーはパソコンよりも素早く判断します。最初の数秒で「自分が探していた情報があるかどうか」を判断して、なければすぐに戻るボタンを押します。スマホのファーストビューで、何のサービスか・誰に向けたサービスかがわかることが大切です。

自分でスマホ表示を確認する方法

業者から「完成しました」と連絡が来たら、必ず自分のスマートフォンで確認してください。確認のポイントをまとめます。

自分のスマートフォンで全ページを見る

まず、自分が普段使っているスマートフォンでホームページを開いてください。トップページだけでなく、サービスページ・会社概要・お問い合わせページなど、すべてのページを確認します。

確認するポイントは次の通りです。

文字や画像が画面からはみ出していないか確認します。横スクロールが発生しているページは要注意です。意図せず横スクロールができる状態になっているのは、レイアウトが崩れているサインです。

メニューをタップして、各ページに移動できるか確認します。メニューが正常に開くか、項目をタップして目的のページに移動できるかを一つひとつ確認してください。

お問い合わせボタン・電話番号・メールリンクをタップして、正しく動くか確認します。電話番号をタップすると電話発信ができるか、フォームに入力して送信できるかを確認してください。

家族や知人に見てもらう

自分と違う機種のスマートフォンを使っている家族や知人に、ホームページを見てもらうことも有効です。iPhoneとAndroidでは表示が異なる場合があるため、可能であれば両方で確認してください。

技術的な知識がない人に見てもらうことに価値があります。「ここをタップしたら何もなかった」「これって何のサービスですか」という感想が、そのまま初めて訪れるお客さんの反応になります。

おかしいと思ったらすぐに指摘する

確認して気になる点があれば、スクリーンショットを撮って業者に送り、修正を依頼してください。「なんか変な気がするんですが」と曖昧に伝えるより、スクリーンショットに赤丸をつけて「ここがずれている」「ここのボタンが動かない」と具体的に指摘した方が、業者も対応しやすくなります。

公開前の修正は、公開後の修正より費用・手間ともにかかりにくいです。遠慮せずに確認と指摘を行ってください。

業者に依頼する前に確認しておくこと

スマホ表示の問題を未然に防ぐために、業者への依頼前にいくつかの点を確認しておくと安心です。

過去の制作実績をスマートフォンで確認してください。業者が見せてくれる実績サイトを、パソコンではなくスマートフォンで開いて見てください。実績のサイトのスマホ表示が崩れている業者には依頼しない方が無難です。

スマートフォン対応の確認をどう行うか聞いてください。「スマートフォンの表示確認はどのように行いますか?」と事前に聞いておくことで、業者のスタンスがわかります。「iPhoneとAndroidで確認します」「実際の複数の端末で確認します」と答えられる業者は信頼できます。

修正対応のルールを契約前に確認してください。「公開前の修正は何回まで対応してもらえるか」「スマホ表示の崩れが見つかった場合の対応はどうなるか」を事前に確認しておくと、後からトラブルになりにくいです。

よくある質問

Q: スマホ表示の確認は依頼した業者がやってくれるものじゃないですか?

A: やってくれる業者もいますが、確認の範囲や精度は業者によって大きく違います。「スマホ対応」と言っていても、特定の機種・特定のページしか確認していない場合があります。最終的に自分のお客さんに見てもらうのは自分のホームページなので、公開前に自分でも必ず確認することをおすすめします。

Q: パソコンで見てOKならスマホも大丈夫ではないですか?

A: そうとは限りません。パソコンとスマートフォンでは画面サイズがまったく違うため、パソコンで正常に表示されていても、スマートフォンでは崩れるケースがあります。特に、横並びのレイアウト・大きな画像・複数列の表などは、スマホで崩れやすい要素です。必ずスマートフォンで別途確認してください。

Q: 公開後にスマホ表示の崩れを発見しました。どうすればいいですか?

A: 業者にすぐに連絡して修正を依頼してください。その際、崩れている箇所のスクリーンショットを撮って一緒に送ると、業者が問題を把握しやすくなります。契約内容によっては公開後の修正が有償になる場合があるので、修正範囲と費用を確認してから対応を進めてください。

Q: 自分でスマホ表示を直すことはできますか?

A: WordPressでホームページを作っている場合、テーマやプラグインの設定を変えることでスマホ表示を改善できることがあります。ただし、誤った操作でサイト全体が崩れるリスクもあるため、技術的な知識がない場合は業者に修正を依頼することをおすすめします。

Q: スマートフォンで見ると横スクロールが発生します。これは問題ですか?

A: 問題です。意図しない横スクロールは、画面からはみ出した要素がある証拠です。お客さんにとっては非常に使いにくい状態で、スマートフォンで見るのをやめてしまう原因になります。業者に修正を依頼してください。

まとめ

ホームページの制作を業者に任せるとき、スマートフォンでの表示確認を業者任せにしてはいけません。段ズレ・メニューの不具合・文字の見づらさ・マーケティング的に問題のあるレイアウトなど、スマホ表示の問題は業者が気づかないまま公開されることがあります。

公開前に自分のスマートフォンで全ページを確認して、気になる点があれば遠慮せずに指摘してください。業者への依頼前に、実績サイトをスマートフォンで確認しておくことも有効です。

ホームページを見るお客さんの多くはスマートフォンからアクセスします。スマホで見やすく・使いやすい状態を保つことが、問い合わせを増やすための最低限の条件です。

つちや たけし
1,000社以上の店舗集客と会社集客をサポートしてきたWebマーケティングプランナー。複数のYouTubeチャンネル運営経験を持ち、複数のSNSやサイトを運営、実践的なマーケティング戦略の立案・実行を得意とする。「理論より実践」をモットーに、現場で使える具体的なノウハウを提供している。
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