やってはいけないホームページ制作方法、文字サイズが小さい

つちや たけし
1,000社以上の店舗集客と会社集客をサポートしてきたWebマーケティングプランナー。複数のYouTubeチャンネル運営経験を持ち、複数のSNSやサイトを運営、実践的なマーケティング戦略の立案・実行を得意とする。「理論より実践」をモットーに、現場で使える具体的なノウハウを提供している。

大阪でWebマーケティングをしている、つちやたけしです。

ホームページ制作における「絶対にやってはいけないこと」シリーズ。

今回は、見た目のデザインを気にするあまり、ビジネスを見失ってしまっている残念なケースについてお話しします。

それは、「文字サイズが小さい(フォントが小さすぎる)」ということです。

「小さくてスタイリッシュなデザインが流行りでしょ?」
「情報をたくさん入れたいから、小さくしないと収まらないよ」

もし、あなたがそう思っているなら、今すぐそのホームページを見直す必要があります。なぜなら、「読みにくい文字」は「読まれない文字」と同じだからです。

せっかく熱い想いを書いても、素晴らしい商品説明を載せても、文字が小さくて読むのが辛いと感じられた瞬間、お客様は「戻る」ボタンを押してしまいます。

今日は、なぜ文字サイズがこれほどまでに重要なのか、そして適切なサイズとはどれくらいなのかを、分かりやすく解説します。

文字が小さくて読むのに苦労しているユーザーのイメージ
目次

見た目のおしゃれさより「読みやすさ」が命

デザイナーさんは「美しさ」を優先しがちです。確かに、余白たっぷりで小さな文字が並んでいるサイトは、雑誌のようでおしゃれに見えるかもしれません。

しかし、ウェブサイトの目的は何でしょうか?
それは「情報を伝えること」であり、最終的には「お問い合わせや購入につなげること」です。

おしゃれすぎて何が書いてあるか分からないサイトより、少し無骨でもはっきりと読みやすいサイトの方が、ビジネスでは圧倒的に成果が出ます。読みやすさ(可読性)は、デザインの基礎中の基礎なのです。

文字サイズが小さいとどうなるか?6つの損失

「拡大すればいいじゃん」というのは運営側のエゴです。ユーザーに手間をかけさせてはいけません。具体的にどんなデメリットがあるのか見ていきましょう。

1. 読むのが疲れて離脱する

小さな文字を必死に目で追うのは疲れます。特に長文のブログ記事や商品説明文などは、文字が小さいだけで「うわ、読むのめんどくさそう」と思われてしまいます。

第一印象で「読みにくい」と判断されると、中身がどれだけ素晴らしくても読んでもらえません。これでは機会損失です。

2. 高齢者・老眼の人が読めない

日本は高齢化社会です。40代を過ぎれば老眼が始まります。ターゲット層が中高年のビジネスなら、文字サイズは死活問題です。

「メガネをかけないと読めないサイト」なんて、誰が好き好んで見るでしょうか?お客様に優しくないサイトは、ビジネスとしても失格です。

3. スマホで特に読みにくい

パソコンの大きな画面なら多少小さくても読めるかもしれません。しかし、スマホの小さな画面ではどうでしょうか?

揺れる電車の中、太陽の光が反射する屋外。そんな環境で小さな文字を読むのは苦行です。スマホユーザーが8割を超える今、スマホでの読みやすさは最優先事項です。

4. 滞在時間が減る

「読みにくい」と感じたユーザーは、すぐにサイトを離れます。すると、Googleは「このサイトはユーザーにとって有益ではない(滞在時間が短い)」と判断し、検索順位を下げてしまいます。

SEO対策(検索エンジン最適化)というとキーワードやリンクばかり気にしがちですが、実は「文字の読みやすさ」も重要な要素なのです。

5. コンバージョン率(成約率)が下がる

商品の魅力やお申込みのメリットが伝わらなければ、当然モノは売れません。文字が小さいせいで重要な情報を見落とされたり、誤解されたりすることもあります。

「申し込みボタン」の文字が小さくて気づかれない、なんて笑えない話も実際にあります。

6. アクセシビリティの問題

ウェブアクセシビリティとは、「誰でも情報にアクセスできること」です。視力が弱い人でも読めるように配慮することは、企業の社会的責任(CSR)でもあります。

適切な文字サイズとは?

では、具体的にどれくらいのサイズが正解なのでしょうか?もちろんデザインやフォントの種類にもよりますが、一般的な推奨サイズは以下の通りです。

推奨フォントサイズ

  • PCサイト:16px 〜 18px
  • スマホサイト:16px 以上(必須)

ひと昔前(10年くらい前)は「12px」や「14px」が主流でした。しかし、今は画面の解像度(Retinaディスプレイなど)が上がり、デバイスも多様化したため、標準サイズが大きくなっています。

今のGoogleの推奨サイズも「16px」です。これより小さいと、スマホの検索結果画面(Search Console)で「テキストが小さすぎて読めません」というエラー警告が出ることさえあります。

ターゲットによる調整

業種によってさらに調整が必要です。

  • シニア向け(介護、健康食品、士業など):迷わず18px〜20pxにしましょう。大きすぎて困ることはありません。
  • 若者向け(ファッション、ゲームなど):14px〜16pxでも許容される場合がありますが、それでも16pxが無難です。

文字サイズが小さくなる原因

なぜ、こんなにも読みにくいサイトが世の中に溢れているのでしょうか?

1. デザイナーの思い込みとモニター環境

制作会社のデザイナーは、巨大な高解像度モニターで作業しています。彼らの環境では、小さな文字でもくっきり綺麗に見えるのです。

しかし、一般ユーザーが見ているのは小さなスマホや、解像度の低いノートパソコンです。このギャップに気づいていないことが多いのです。

2. デザイン性(見た目)重視の弊害

「文字を小さくした方が余白が生まれて上品に見える」
「英語のフォントは小さい方がかっこいい」

といった、見た目優先の判断がなされることがあります。

しかし、ビジネスサイトはアート作品ではありません。

3. 情報を詰め込みすぎ

「あれもこれも伝えたい」という思いが強すぎて、限られたスペースに文字を詰め込もうとすると、どうしてもサイズを小さくせざるを得なくなります。

必要な情報だけを厳選する勇気が必要です。

今すぐできる改善方法

「自分のサイト、文字小さいかも…」と思ったら、すぐに修正しましょう。難しいことではありません。

CSSで文字サイズを変更する

ウェブサイトの見た目を決めている「CSS」というファイルを少し書き換えるだけです。

body { font-size: 16px; }

たったこれだけで、サイト全体の文字サイズを一括で大きくできます(サイトの作り方にもよりますが)。制作会社に依頼しても、軽微な修正で済むはずです。

WordPressでの変更方法

WordPressを使っている場合、テーマの「カスタマイズ」画面から文字サイズを変更できる機能がついていることが多いです。「外観」>「カスタマイズ」などの設定項目を探してみてください。

読みやすさを上げるその他のポイント

文字サイズだけでなく、以下のポイントも「読みやすさ」に大きく影響します。

1. 行間(Line Height)を広げる

文字が大きくても、行と行の間がキツキツだと読みにくいです。適切な行間は、文字サイズの1.5倍〜1.8倍と言われています。

2. コントラスト(背景色と文字色)

「薄いグレーの背景に、濃いグレーの文字」のような、コントラストが低い配色は避けましょう。「真っ白な背景に、真っ黒な文字」が一番読みやすいです。おしゃれさより視認性を優先してください。

3. フォント(書体)選び

明朝体は上品ですが、細すぎると画面では読みにくい場合があります。Webではゴシック体(メイリオ、Noto Sans JPなど)が無難で読みやすいです。

よくある質問

Q1. 文字を大きくすると、スクロールが長くなりませんか?

A. なります。でも、それでいいんです。スマホユーザーはスクロールすることに慣れています。「スクロールが長い」ことよりも「文字が小さくて読めない」ことの方が、圧倒的にストレスが大きいです。

Q2. メニューやフッターの文字も大きくすべきですか?

A. 本文よりは小さくても構いませんが、それでも12px〜14pxは確保しましょう。特にスマホのフッターリンクは、指でタップできる十分な大きさと間隔が必要です。

Q3. ターゲットが若者だけでも大きくすべきですか?

A. はい。若者は視力が良いかもしれませんが、情報のスキャン(流し読み)スピードが速いです。パッと見て内容が入ってこないサイトは、すぐにスルーされます。読みやすさは全世代共通のニーズです。

まとめ

たかが文字サイズ、されど文字サイズ。この数ピクセルの違いが、あなたのビジネスの成果を左右します。

今日のポイント

  • 「読みにくい」=「存在しない」のと同じ。
  • PCもスマホも「16px」以上を基準にする。
  • シニア向けなら迷わず「18px」以上。
  • 行間とコントラストも忘れずにチェック。

あなたのサイトを、今すぐスマホで開いてみてください。目を細めずに、スラスラと読めますか?

もし少しでも「読みにくいな」と感じたら、それはお客様を拒絶しているサインかもしれません。今すぐ改善して、誰にでも優しい、そして売れるホームページに変えていきましょう。

大阪で「読まれるホームページ」を作りたいなら、いつでも相談してください。文字の大きさ一つから、こだわって提案させていただきます!

つちや たけし
1,000社以上の店舗集客と会社集客をサポートしてきたWebマーケティングプランナー。複数のYouTubeチャンネル運営経験を持ち、複数のSNSやサイトを運営、実践的なマーケティング戦略の立案・実行を得意とする。「理論より実践」をモットーに、現場で使える具体的なノウハウを提供している。
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