
大阪でWebマーケティングをしている、つちやたけしです。
ホームページ制作における「絶対にやってはいけないこと」シリーズ。今回は、技術的な問題ではなく、人間関係やビジネスそのものに関わる、非常にデリケートかつ危険なテーマについてお話しします。
それは、「知り合いに丸投げで安く頼む」ということです。
「友達がちょっとWebデザインかじってるから、安くやってくれるって!」
「知り合いの息子さんがパソコン詳しいから、お小遣い程度で頼もうかな」
「業者に頼むと高いから、身内で済ませたいんだよね」
創業時や予算が厳しいとき、この選択肢はとても魅力的に見えます。しかし、断言します。これは多くの場合、「安物買いの銭失い」どころか「友情失い」にまで発展する最悪のパターンです。
今回は、その理由について解説いたします。
知り合いに丸投げするとどうなるか?
最初は「安くやってくれてありがとう!」「任せて!」と良い雰囲気で始まります。しかし、制作が進むにつれて、徐々に雲行きが怪しくなっていきます。
1. 仕上がりが低品質になりやすい
「安く(あるいは無料で)」受けているため、相手も本気になりきれません。「まあ、これくらいでいいか」という妥協が生まれます。プロとしての責任感よりも、友人としての甘えが出てしまうのです。
2. 修正・更新が頼みにくい
これが一番の問題です。「ここ、ちょっとイメージと違うな…」「文章を変えたいな」と思っても、「安くやってもらってるし、文句言ったら悪いかな…」と遠慮してしまいます。
結果、納得のいかないホームページが出来上がり、ビジネスにも活用できず、ただの「微妙な箱」が残るだけになります。
3. 納期が守られない
「仕事が忙しいから、ちょっと待ってて」と言われたら、強く言えませんよね。本業の合間にやってもらう場合、あなたのホームページ制作は優先順位の最下位になります。
「来週オープンなのにまだできてない!」なんて冷や汗をかくことになります。
4. 責任の所在が曖昧になる
サーバーの更新を忘れてサイトが消えた。ウイルスに感染した。
そんなトラブルが起きたとき、「安くやったんだから責任持てないよ」と言われたらどうしますか?契約書も交わしていないことが多く、泣き寝入りするしかありません。
5. 人間関係が壊れる
「修正してほしい」あなたと、「安くやってあげてるのに注文が多い」相手。
この溝が深まると、最終的には音信不通になったり、絶縁状態になったりします。たかだかホームページ一つのために、大切な友人を失うのはあまりにも悲しいです。
6. ビジネスとして継続できない
ホームページは作って終わりではありません。更新し、改善し続ける必要があります。
しかし、相手が忙しくなったり、引っ越したりしたら?そこで更新はストップします。ビジネスの命綱を、他人の都合に委ねることになります。
「安く頼む」ことで見落としていること
金額だけに目を奪われていると、ホームページにとって本当に大切な要素を見落としてしまいます。
SEO設計の知識がなければ集客できない
ただ綺麗な絵を描くことと、Googleで検索されるサイトを作ることは全く別のスキルです。
Webデザインができる友人が、SEO(検索エンジン対策)のプロとは限りません。見た目は良くても、誰にも見つからない無人島のサイトになってしまいます。
セキュリティ対策ができていない
WordPressの更新、プラグインの管理、バックアップ。これらを怠ると、サイトが乗っ取られたり、ウイルスを撒き散らす加害者になったりします。
プロなら当たり前の対策も、素人仕事では抜け落ちていることが多いです。
スマホ対応・表示速度など技術的な品質
「スマホで見ると崩れる」「表示がめちゃくちゃ遅い」。これは技術力不足が原因です。
今のGoogleは品質の低いサイトの評価を下げます。安く作っても、マイナス評価からのスタートでは意味がありません。
知り合いに頼んでも良いケース・悪いケース
もちろん、全ての「知り合いへの依頼」が悪いわけではありません。成功するパターンと失敗するパターンの違いはここにあります。
| 項目 | 頼んでもOKなケース | 絶対にNGなケース |
|---|---|---|
| 相手の立場 | プロとしてWeb制作で生計を立てている | 趣味、学生、副業で少し勉強中 |
| 契約 | 見積書・契約書をしっかり交わす | 口約束、「いいよいいよ」のどんぶり勘定 |
| 費用 | 正規料金(または明確な割引価格) | 「お友達価格」「出世払いでいいよ」 |
| 関係性 | ビジネスライクに要望を言える | 遠慮して言いたいことが言えない |
要は、「知り合いだから」という甘えを排除し、通常のビジネスとして取引できるかが分かれ目です。
正しいホームページ制作の依頼先の選び方
では、知り合い以外に頼む場合、どうやって良いパートナーを見つければいいのでしょうか?
1. 実績を確認する
過去にどんなサイトを作ってきたかを見せてもらいましょう。デザインの好みだけでなく、「そのサイトが集客できているか」を聞くのがポイントです。
2. 集客の知識があるかどうか
「綺麗なサイトを作ります」と言う会社より、「どうやってお客様を集めるか一緒に考えましょう」と言ってくれる会社(人)を選びましょう。
3. 制作後のサポート体制
作って終わりではなく、その後の更新やトラブル対応をどうしてくれるのか。保守契約の内容や費用を明確にしておくことが大切です。
よくある質問
Q1. 予算がないので、どうしても安く済ませたいのですが・・・
A. それなら、中途半端に知り合いに頼むより、JimdoやWixなどの「自分で作れるサービス」を使う方がマシです。あるいは、初期費用を抑えた月額制の制作サービスを探しましょう。
Q2. 知り合いに頼んで失敗したサイトを作り直したいです
A. よくある相談です。その場合、ドメイン(URL)やサーバーの契約情報が相手の手元にあることが多いので、まずはそれを回収する必要があります。
角が立たないように情報を引き継ぐアドバイスもできますので、ご相談ください。
Q3. 契約書がないとダメですか?
A. 絶対にダメです。トラブルの9割は「言った言わない」です。仕様、納期、費用、修正回数などを明記した書面(メールでも可)を残しましょう。
まとめ
「安く済ませたい」という気持ちは痛いほど分かります。でも、ホームページはあなたのビジネスの顔であり、24時間働く営業マンです。
そんな大切なパートナーの作成を、片手間の素人仕事に任せて本当に良いのでしょうか?
今日の教訓
- 「友達価格」はトラブルの元。
- ビジネスと友情は切り離すのがお互いのため。
- プロに頼むのは「安心」と「成果」を買うこと。
もし今、知り合いに頼もうか迷っているなら、一度立ち止まって考えてみてください。その数万円の節約が、将来の数百万の損失になるかもしれません。
「じゃあ、どこに頼めばいいの?」と思ったら、まずはプロの制作会社にご相談ください。あなたのビジネスに本当に必要なものを、プロの視点で相談に乗ることでしょう。
