
ホームページを公開した後、「何人が見に来ているか」を把握していますか?
「なんとなく少ないと思う」「Instagramのフォロワーと比べて……」という感覚ではなく、実際の数字で確認する方法があります。Googleアナリティクスと、Googleサーチコンソールです。どちらも無料で使えます。
ところが、多くの依頼者がこの2つのツールの設定を制作時に依頼しないまま、ホームページを公開します。その結果、「頑張って更新しているけど効果があるのかわからない」という状態が続くことになります。
GoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールとは何か
まず、2つのツールがそれぞれ何を計測するものか確認しておきましょう。
Googleアナリティクスは、あなたのホームページを訪れた人の行動を記録するツールです。「何人来たか」「どこから来たか(検索・SNS・直接入力など)」「どのページを見たか」「何秒滞在したか」「どのページで離脱したか」といった情報が数字でわかります。
Googleサーチコンソールは、Googleの検索との関係を把握するツールです。「どんなキーワードで検索された結果、あなたのサイトが表示されたか」「何回クリックされたか」「Googleがサイトのどのページを認識しているか」「エラーが起きているページはないか」などを確認できます。
2つはセットで使うものです。アナリティクスで「来た人の行動」を見て、サーチコンソールで「Googleでの表示状況」を見る。どちらが欠けても、ホームページの状態を正確に把握できません。
どちらも無料で使えます。設定には少し手間がかかりますが、一度設定すれば自動でデータが蓄積され続けます。
設定しないと失うもの4つ
制作時に設定を依頼しないと、以下の問題が起きます。
問題1 ホームページの効果がまったくわからない
「ブログを5本書いたけど意味があったのか」「SNSからの流入が増えているのか」「どのページに問い合わせ前に見ているのか」——こうした疑問に答えるデータが、何もありません。
感覚で「効果がある・ない」を判断するしかなく、改善の優先順位も立てられません。「なんとなく続けているが、成果が出ているかわからない」という状態が続きます。
問題2 過去のデータが永遠に取れない
Googleアナリティクスは、設定した日以降のデータしか記録されません。「やっぱり設定しておけばよかった」と半年後に気づいても、その半年間のデータは永遠に取れません。
後から設定することは技術的には可能ですが、設定前のデータは戻りません。たとえば「リニューアル前後でアクセスがどう変わったか」を比べたいとき、リニューアル前のデータがなければ比較できません。
問題3 どのキーワードで来ているかわからない
Googleサーチコンソールが設定されていないと、「どんなキーワードで検索した人があなたのサイトを見つけているか」がわかりません。
たとえば「大阪 整体」で来ているのか「肩こり 治し方」で来ているのかがわかると、そのキーワードに合わせた記事を追加したり、既存のページを改善したりする判断ができます。この情報がなければ、SEO対策は「何となく」の取り組みになります。
問題4 Googleへのサイト登録が遅れる
Googleサーチコンソールには、「このサイトをGoogleに早く認識させてください」という申請ができる機能があります(サイトマップの送信)。
設定しなければこの申請ができず、GoogleがサイトをインデックスするまでにX週間〜数ヶ月かかることがあります。せっかく公開したのに、しばらくGoogleの検索に出てこない状態になります。
「後でいいや」が通用しない理由
「設定は後からできるから、まず公開を急ごう」という判断をする方は多いです。しかし、後回しにするとデータが取れない期間が伸び続けます。
「公開直後のアクセス数がどのくらいか」「最初の1ヶ月でどんなキーワードで来たか」——こうした初期データは、後から決して取り戻せません。公開直後のデータは、その後の改善の基準になる大切な情報です。
また、後から設定しようとすると「どうやって設定するんだっけ」「制作会社に頼まないといけないのか」という手間がかかります。制作時にまとめて依頼する方が、圧倒的にスムーズです。
依頼するときにやること
制作を依頼する際に、以下のことを伝えてください。
「GoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールを設定してください」と依頼する
これだけです。多くの制作会社は設定できます。ただし、「設定してください」と明示しなければ、やってくれない場合もあります。必ず最初に伝えてください。
Googleアカウントは自分で用意する
GmailのアカウントはGoogleアカウントです。持っていない方はGmailのアカウントを作ってください。
なぜ自分のアカウントが必要かというと、GoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールは「アカウントに紐づいてデータが管理される」ためです。制作会社のアカウントで設定されると、後から制作会社との関係が変わったときにデータにアクセスできなくなるリスクがあります。
自分のGoogleアカウントで設定し、制作会社には「管理者として追加してもらう」形にすると、データの所有権が自分にあります。
設定後に「データが入っているか確認してもらう」
設定したつもりでも、タグの埋め込みが正しくできていないと計測されません。設定後1〜2日経ってから「実際にデータが入っているか確認してください」と制作会社に依頼するか、自分でアナリティクスの管理画面を開いてリアルタイムデータが動いているか確認してみましょう。
よくある質問
Q: 設定は難しいですか?自分でできますか?
A: Googleアナリティクスの設定は、Googleアカウントを持っていれば手順通りに進めることができます。WordPressの場合は「Site Kit by Google」というプラグインを使うと、比較的簡単に設定できます。ただし初めての方には手間がかかるため、制作時に制作会社へ依頼するのが最もスムーズです。
Q: アクセス数が少なくても設定する意味がありますか?
A: あります。むしろアクセスが少ない時期のデータが重要です。「今は月10人しか来ていない」という基準があってこそ、「3ヶ月後に50人になった」という成長が数字で確認できます。アクセスが少ないうちから計測を始めることで、何をしたときにアクセスが増えたかが追えるようになります。
Q: 制作会社のアカウントで設定されてしまった場合、どうすればいいですか?
A: 制作会社に「私のGoogleアカウントを管理者として追加してください」とお願いしてください。GoogleアナリティクスもGoogleサーチコンソールも、複数のアカウントに権限を付与できます。自分のアカウントに管理者権限を付けてもらえれば、その後は自分でデータにアクセスできます。
Q: GoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソール、どちらか一方だけでもいいですか?
A: 両方設定することをおすすめします。アナリティクスは「来た人の行動」を、サーチコンソールは「Googleでの表示状況」を見るものです。片方だけでは把握できない情報があります。どちらも無料なので、セットで設定してください。
まとめ
GoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールは、ホームページの「通知表」です。設定しなければ、ホームページが本当に機能しているかどうかを確認する手段がありません。
どちらも無料で使えます。設定は制作時に依頼すれば、追加費用なしで対応してくれる制作会社がほとんどです。
依頼前に伝えるべきことは2つです。
- 「GoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールを設定してください」と伝える
- 設定に使うGoogleアカウントは自分で用意する
この2点を制作会社に伝えるだけで、公開後のデータが取れる状態でスタートできます。「後でやろう」と思っていると、後からは絶対に取れないデータが積み重なり続けます。制作を依頼するタイミングで、必ず伝えてください。
