
「好きなデザインを参考に見せてください」と制作会社から言われたとき、「特にない」「おまかせします」と答えてしまう方は多いです。
でも実は、競合他社のホームページを参考として見せることこそが、もっとも有益な情報の渡し方です。
競合サイトを見せることをためらう理由はいくつかあります。
「真似しているみたいで恥ずかしい」
「同業者のことを話すのは気がひける」
「おまかせすれば良いものを作ってもらえる」
という思い込みがあるかもしれません。しかしこれは大きな誤解です。
このページでは、競合サイトを参考として渡さないことで何が起きるのか、そしてどのように活用するのが正しいかをお伝えします。
競合サイトを見せないと制作会社が困ること
ホームページ制作は、「あなたのビジネスに合ったものを作る」作業です。制作会社がどれだけ経験豊富でも、あなたの業種・エリア・ターゲット客・競合環境を最初から知っているわけではありません。
競合サイトの情報がないまま作業を進めると、次のような問題が起きやすくなります。
業界の「あたりまえ」がわからないまま制作が進む
業種によって、ホームページに載せるべき情報・構成・雰囲気はまったく異なります。整骨院のホームページと税理士のホームページでは、伝えるべき内容も、信頼感の出し方も違います。
制作会社が競合サイトを参照できれば、「この業種ではこういう情報が必要」「このくらいのボリューム感が標準的」という基準が見えてきます。それがなければ、どこかズレたものができあがるリスクがあります。
差別化ポイントを盛り込めない
競合と自分を比べることで、「自分の強みはここだ」「競合にはないサービスはこれだ」という差別化ポイントが明確になります。
制作会社に競合サイトを見せれば、「この部分は競合よりも強調しましょう」「ここは競合が弱いので、あなたの強みを前面に出しましょう」という提案ができます。競合情報なしでは、ただ「良さそうなホームページ」を作るだけになってしまいます。
完成後に「なんか違う」という感覚が生まれる
「おまかせ」で作ってもらったホームページを見て、「なんか思っていたのと違う」と感じることがあります。
この「違和感」の多くは、依頼主の頭の中にあったイメージと、制作会社が想定したイメージのズレから生まれます。競合サイトを共有しておくことで、「こういう方向性で作ってほしい」「これは避けてほしい」というすり合わせができ、このズレを事前に防ぐことができます。
「真似になる」という心配は不要
「競合のサイトを参考にするのは、真似になるのでは?」という不安を持つ方がいます。でも、これは誤解です。
参考にするのはあくまで「構成・雰囲気・掲載項目」であって、文章やデザインをそのままコピーするわけではありません。整骨院のホームページが「料金・メニュー・アクセス・スタッフ紹介」で構成されているのは、それがこの業種のホームページとして自然な構成だからです。同業者を参考にすることは「コピー」ではなく「業界標準を知ること」です。
むしろ、競合のサイトを一切見ずに「独自性」を出そうとすると、業界の常識から外れたホームページになって逆効果になることもあります。
競合サイトをどう活用すればいいか
競合サイトを渡すときは、次の3点を意識すると制作会社への情報がより伝わりやすくなります。
「良いと思う競合サイト」を2〜3本渡す
「このサイトのデザインの雰囲気が好き」「この構成がわかりやすい」と思う競合サイトを2〜3本選んで渡してください。全部が同じ業種でなくても構いません。デザインの参考と構成の参考を分けて渡してもよいです。
「嫌いな競合サイト」も渡すと効果的
「こういう雰囲気にはしたくない」という反例も、イメージのすり合わせに非常に役立ちます。「明るすぎる」「ごちゃごちゃしている」「古臭い感じ」など、避けたいイメージを共有することで、制作の方向性がより明確になります。
「自分とは違う点」をコメントする
競合サイトを渡すとき、「この競合は価格が安いが、私は品質を売りにしている」「この競合は法人向けだが、私は個人を対象にしている」など、自分との違いをコメントすると、差別化の方向性が一緒に伝わります。
競合サイトの探し方
「競合のサイトを見つけてください」と言われても、普段意識していないと見つけにくいかもしれません。シンプルな方法は、Googleで自分が狙っているキーワードで検索することです。
たとえば整骨院であれば「〇〇(地域名) 整骨院」で検索し、上位に出てくるサイトがそのまま競合になります。検索上位に出ているということは、SEOの評価が高いということでもあるので、構成の参考としても有益です。
「良い・悪い」を判断する必要はありません。「このサイトが上位に出ている」という事実だけでも、制作会社にとっては参考になります。
よくある質問
競合サイトの共有について、よく受ける質問をまとめました。
Q: 競合他社のURLを制作会社に教えるのは問題ありませんか?
A: 問題ありません。公開されているウェブサイトのURLを共有することは、一般的な制作依頼では当たり前に行われることです。「参考として見せてほしい」と制作会社から言われることも多く、業界では標準的なやりとりです。
Q: 参考にしたいサイトが同業他社ではなく、別業種のサイトでもいいですか?
A: はい、別業種でも構いません。「このサイトのデザインの雰囲気が好き」「この写真の使い方が参考になる」という目的であれば、業種は関係ありません。デザインの参考と構成の参考を分けて、それぞれ別のサイトを渡してもOKです。
Q: 参考サイトが1本もない場合はどうすればいいですか?
A: その場合は、制作会社に「業種での事例を見せてもらえますか?」と逆に聞いてみてください。経験のある制作会社なら、同業種の参考事例を持っているはずです。それを見ながら「この方向性に近い」「この雰囲気は嫌い」と答えていくことで、イメージのすり合わせができます。
Q: 好きなサイトはあるけれど、競合ではないサイトです。それでも参考として渡していいですか?
A: もちろんです。「デザインが好き」「文章のトーンが参考になる」という理由で渡してもらえれば十分です。制作会社はそこからヒントを得て、あなたのビジネスに合わせたものを作ります。
まとめ
競合サイトを参考として渡すことは、ホームページ制作をスムーズに進めるための重要な情報提供です。「真似になる」「恥ずかしい」という心配は不要です。
良い競合サイト・嫌いな競合サイト・自分との違いのコメント、この3点を渡すだけで、制作会社との認識のズレが大幅に減り、「思っていたのと違う」という完成後の後悔も防げます。
依頼前に一度、「自分が狙うキーワード」でGoogle検索して、上位に出てくるサイトをいくつか確認してみてください。
