やってはいけないホームページ制作方法、パンくずリストがない

つちや たけし
1,000社以上の店舗集客と会社集客をサポートしてきたWebマーケティングプランナー。複数のYouTubeチャンネル運営経験を持ち、複数のSNSやサイトを運営、実践的なマーケティング戦略の立案・実行を得意とする。「理論より実践」をモットーに、現場で使える具体的なノウハウを提供している。

大阪でWebマーケティングをしている、つちやたけしです。

ホームページ制作の現場でよくある失敗事例を紹介するこのシリーズ。今日は一見地味だけれど、実はめちゃくちゃ重要な「ある機能」についてお話しします。

それは、「パンくずリスト」です。

「え?パンくず?食べるパンのこと?」
「なんか聞いたことあるけど、よく分からんわ」
「あんなの、あってもなくても変わらないでしょ?」

もしそう思っているなら、少し危険かもしれません。パンくずリストがないホームページは、例えるなら「迷路のようなデパート」です。

お客さんは今自分がどこにいるのか分からず、迷子になり、イライラしてすぐに帰ってしまいます。

今日は、なぜこの小さなナビゲーションが売上や検索順位(SEO)に大きな影響を与えるのか、そしてどうやって正しく設置すればいいのかを、分かりやすく解説していきます。

迷子になっているユーザーのイメージ
目次

パンくずリストとは何か?地味だけどスゴイやつ

まずは、パンくずリスト(Breadcrumbs)がどんなものか見てみましょう。ホームページの上の方に、こんな表示を見たことがありませんか?

ホーム > サービス紹介 > 料金プラン > 法人向けプラン

これがパンくずリストです。今見ているページが、サイト全体のどの位置にあるのかを示しています。

名前の由来はあの童話

「パンくずリスト」という変わった名前は、グリム童話の「ヘンゼルとグレーテル」に由来しています

森の中で迷子にならないように、兄妹がパンくずを道しるべとして落としていったエピソードですね。

ウェブサイトでも同じです。ユーザーが深い階層に入り込んでも、「あ、自分は今ここにいるんだな」「ここから戻ればいいんだな」と分かるようにする道しるべなんです。

パンくずリストがないとどうなるか?5つのデメリット

「たった一行のリンクでしょ?なくても困らないよ」というのは大きな間違いです。これがないだけで、あなたのサイトは大きな損をしている可能性があります。

1. ユーザーが迷子になりやすい

特にスマホで見ている場合、メニューを開かないと他のページに行けないサイトはストレスが溜まります。

「あれ?さっきのページに戻りたいのにどうすればいいの?」と迷わせてしまいます。

2. 離脱率が上がる(すぐ帰ってしまう)

迷子になったユーザーが取る行動は一つです。「戻る」ボタンを押して、検索結果に戻ってしまうこと。つまり、あなたのサイトから去ってしまうのです。

3. SEOに悪影響が出る可能性

Googleは「使いやすいサイト」を評価します。

パンくずリストがないサイトは「構造が分かりにくい」「不親切」と判断され、検索順位が上がりにくくなります。

4. ユーザビリティ(使いやすさ)の低下

ECサイト(ネットショップ)で「メンズ > トップス > Tシャツ」という表示がないと、Tシャツを見た後に「他のトップスも見たいな」と思った時に戻れません。

これは大きな機会損失です。

5. 回遊率が下がる

パンくずリストがあれば、「へぇ、この会社って他にもこんなサービスがあるんだ」と気づいてもらいやすくなります。

結果として、サイト内のいろんなページを見てもらえる(回遊率が上がる)チャンスが増えます。

パンくずリストの役割とメリット

では、逆に設置するとどんな良いことがあるのでしょうか。大きく分けて「ユーザーのため」と「検索エンジンのため」の2つの役割があります。

ユーザーへのメリット、現在地が分かる安心感

初めて訪れたショッピングモールで、フロアマップを見るようなものです。「自分は今3階の紳士服売り場にいるんだな」と分かれば、安心して買い物ができます。

ウェブサイトも同じで、「今どこにいるか」が分かるだけで、ユーザーの心理的な負担が減り、じっくりコンテンツを読んでくれるようになります。

SEOへのメリット、クローラビリティの向上

Googleのロボット(クローラー)は、リンクを辿ってサイト内を巡回します。パンくずリストは、サイトの構造を綺麗に整理したリンクの集まりです。

これがあることで、クローラーが「このページは『サービス紹介』の下にあるんだな」と構造を正しく理解してくれます。結果として、サイト全体の評価が上がり、検索順位アップにつながります。

さらに、検索結果の画面にパンくずリストが表示されることもあります(リッチスニペット)。これにより、検索ユーザーからのクリック率が上がる効果も期待できます。

パンくずリストが必要なサイト、不要なサイト

「じゃあ、どんなサイトにもつければいいの?」というと、実はそうではありません。不要なケースもあります。

必要なサイト(9割以上はこちら)

  • 階層が深いサイト:ページ数が多い企業サイト、ポータルサイトなど。
  • ECサイト:「カテゴリー > サブカテゴリー > 商品」という構造が必須。
  • ブログ・メディアサイト:記事カテゴリーを行き来させるために重要。
  • ユーザーに回遊してほしいサイト:ほとんどの商用サイトがこれに当たります。

不要なサイト(例外)

  • ランディングページ(LP):1ページで完結し、申込みボタン以外押させたくない場合。
  • トップページのみのサイト:そもそも階層がないので必要ありません。

パンくずリストの正しい設置方法

「とりあえず置けばいい」わけではありません。効果を出すための鉄則があります。

1. 位置は「ページ上部」が基本

ヘッダー(メニュー)の下、記事タイトルの上が定位置です。ユーザーは無意識に「ここにあるはず」と思って探します。奇をてらって下の方に置いたりしないでください。

2. 階層順に並べる

「ホーム(トップページ)」から始まり、徐々に詳細なページへと進む順序にします。
× 悪い例:料金表 > ホーム > サービス
○ 良い例:ホーム > サービス > 料金表

3. 現在のページにはリンクを貼らない

パンくずリストの一番最後(右端)は、今見ているページです。ここにはリンクを貼らないのが一般的です。

4. キーワードを含める

単に「詳細」とか「その1」とするのではなく、「法人向け料金プラン」のように、ページの内容が分かるキーワードを入れるとSEO効果が高まります。

WordPress(ワードプレス)でのパンくずリスト設置方法

もしWordPress(ワードプレス)でホームページを作っているなら、設置はとても簡単です。難しいプログラミング知識は必要ありません。

方法1、テーマの機能を使う

最近の有料テーマ(SWELL、Cocoon、Lightningなど)には、最初からパンくずリスト機能がついています。「カスタマイズ」画面から「パンくずリストを表示する」にチェックを入れるだけでOKです。

方法2、プラグインを使う

テーマに機能がない場合は、「Breadcrumb NavXT」というプラグインがおすすめです。インストールして有効化し、表示したい場所にショートコードを貼るだけで実装できます。

方法3、SEOプラグインを使う

「Yoast SEO」や「All in One SEO」などの有名なSEOプラグインにも、パンくずリスト機能が含まれています。これらを使っているなら、設定をオンにするだけで表示されます。

よくある質問

Q1. スマホだとパンくずリストが長すぎて邪魔になりませんか?

A. 確かにスマホ画面では長くなりがちです。その場合は、横スクロールできるようにするか、途中を「…」で省略するデザインにするのが一般的です。それでも「ないよりはマシ」です。絶対に設置しましょう。

Q2. パンくずリストのデザインはおしゃれにした方がいいですか?

A. いいえ、シンプルが一番です。目立ちすぎる必要はありません。あくまで「道しるべ」なので、ユーザーの邪魔にならない程度の控えめなデザイン(グレーの文字など)が好ましいです。

Q3. パンくずリストを複数設置してもいいですか?

A. 基本的には1ページに1つですが、Amazonのように複数のカテゴリーに属する商品の場合、複数のパンくずを表示することもあります。ただ、通常の企業サイトなら1つで十分です。迷わせないことが大切です。

Q4. 英語表記(Home > Service)と日本語表記、どっちがいいですか?

A. ターゲットによりますが、日本国内向けのサイトなら日本語(ホーム > サービス)の方が親切です。パッと見て意味が分かる方がユーザビリティは高いです。

まとめ

パンくずリストは、決して主役にはなれない地味な機能です。でも、縁の下の力持ちとして、ユーザーの迷子を防ぎ、Googleにサイト構造を伝え、結果としてあなたのビジネスを支えてくれます。

今日のポイント

  • パンくずリストがないサイトは「迷路」と同じ
  • ユーザーのストレスを減らし、離脱を防ぐ効果がある
  • SEO対策(検索順位アップ)にも必須の要素
  • 設置するなら「ページ上部」に「分かりやすい言葉」で

もし、あなたのホームページにまだパンくずリストがないなら、今すぐ制作会社に「パンくずリストをつけてください」と連絡してください。

それだけで、サイトの使い勝手はグンと良くなります。小さな改善が、大きな成果につながる第一歩です。

「自分のサイトはどうかな?」
「設置したいけどやり方が分からない」

という方は、いつでもご相談ください。

大阪のWebマーケターとして、あなたのサイトを「迷わせない親切なサイト」にするお手伝いをさせていただきます。

つちや たけし
1,000社以上の店舗集客と会社集客をサポートしてきたWebマーケティングプランナー。複数のYouTubeチャンネル運営経験を持ち、複数のSNSやサイトを運営、実践的なマーケティング戦略の立案・実行を得意とする。「理論より実践」をモットーに、現場で使える具体的なノウハウを提供している。
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